木曽の伝統、そして新たな夢の実現へ…～５年キハダ植樹体験学習

　木曽で昔から伝えられ、木曽の宝物の１つである「百草丸」。小学校の隣の日野製薬さんでも製造しています。その主原料キハダは現在ほとんどが輸入。木曽の宝を未来につなげていきたいという夢を子どもたちがお手伝いするキハダ植樹体験学習。本年度で３年目になります。学校にとっても地域の学びにつながる貴重な機会として、本年度も５年生が参加しました。

　日野製薬さんへ出向き、まずはキハダや生薬、森林のはたらきなどについての座学。子どもたちにわかりやすく工夫してお話いただき、クイズや生薬味覚体験等を交えて学びました。質問に積極的に反応する姿、メモをしっかりと取りながら聞く姿、「これ、やばい！」と口にした苦みの強い生薬に顔をしかめる姿、興味津々に展示物に触れて社員に質問する姿、たくさんの積極的な学びの姿が印象的でした。

　その後はキハダの植樹体験で学校の裏山へ…。一昨年、昨年度植樹した（しっかりと芽吹いていました！）隣に、一緒に参加した“もいちど小中学校”の皆さんと植樹しました。やり方をよく聞いて、お手伝いもしてもらいながら、雑草の根がたくさんはびこる地面を懸命に掘り、会社の敷地内で採取した種から育てた苗木を１本１本夢を込めてていねいに植えていきました。

　25年後、大きく育ったキハダから採取したオウバクで製造された百草丸を頂戴する日を楽しみに、成長を見守りたいですね。